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教学マネジメントの指針策定の背景と今後の方向性

公開日:2018年12月26日 

タイトルなど

概要

教学マネジメントとは[3つのポリシーに基づいた大学教育が実現できているか]についての点検・評価(PDCA)のこと。

その点検・評価にはアセスメント・ポリシーを活用する。

“標準化”志向(規制強化)が強まると当時に、各大学の自律性を尊重する姿勢が示されている。

教学マネジメントを実質化するためのチェックポイント(4つ)を掲載。

詳細

   - 以下の内容は執筆時現在まとめられつつある「制度・教育改革ワーキンググループ 審議まとめ(案)」の審議を参考にしている
   - 教学マネジメント
     ・ [3つのポリシーに基づいた大学教育が実現できているか]をアセスメント・ポリシーの活用でPDCA
     ・ これまで個々にばらばらに導入されてきたものを、大学として統合的に運用することで教育・学習の質向上を組織として図ることを求める
       - 3つのポリシー、シラバス、GPA、FDなど
     ・ 質的転換答申(2012年8月)において、大学に対し「速やかに取り組むことが求められる」ことのひとつとして教学マネジメントを位置づけた
       - 高等教育関係者に頻繁に取り上げられるようになった
     ・ 教育や学習の場である大学の可能性を最大化するための活動が教学マネジメントの目的
       - マネジメント:組織や集団の機能(潜在的能力)を最大化する
   - 「教学マネジメントに関する指針」
     ・ 策定の背景・狙い
       - 中教審の議論で登場した項目
       - 「教学マネジメントに係る指針を、大学関係者が参画する大学分科会の下で作成し、各大学へ示す」とされた
       - テンプレートを揃えても各大学の個性を損なわない項目は“標準化”していこうというのが、今回の検討の背景
       - “標準化”志向(規制強化)が強まると当時に、各大学の自律性を尊重する姿勢が示されている
         ・ 3つのポリシーの実行について点検・評価を怠ってきた大学(3つのポリシーをつくりさえすればいいとしてきた大学)には大きな影響が出てくるかもしれない
     ・ 具体的内容と今後の論点・課題
       - 本格的に内容を設定するのは次期中教審(2019年4月以降に発足か)になる見込み
   - 教学マネジメントを実質化するうえで各大学が向き合うべきこと
     ・ 自律的に教学マネジメントを確立する
     ・ 「指針」はあくまでも「指針」でしかない
       - どのように具体化するかの幅はかなり広がっている
     ・ 高大接続改革や新たな動向も含めて、組織として何ができていないのかということにしっかりと向き合うことが必要になる
     ・ 具体的なチェックポイント(サイクルづくり)
       ① 3つのポリシーが 検証可能な表現になっているか、ポリシー間に整合性があるか
         ・ 例えばCPの達成がDPの達成につながるのか
       ② それらのポリシーの検証方法・基準・尺度を予め定めているか(アセスメント・ポリシーの作成)
       ③ アセスメント・プランが作成されているか
         ・ 3つのポリシーの測定・評価を大学全体・学位プログラム単位でいつ行うかについての計画
       ④ 工程表がつくられているか
         ・ 評価結果を学内でどのように共有するか
         ・ 理由や原因を考えたうえでどのように改善策を作成するか

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