ホーム → 大学に関わる情報メモ → 大学分科会(第140回)・将来構想部会(第9期~)(第14回)合同会議 議事録
公開日:2020年1月22日
公立大学改革支援・評価研究センターから,大学の機関別認証評価機関としての認証を受けたいという申請があった。
申請書について事務局から説明。基盤・水準・特色の3つの観点を踏まえた基準に基づき評価を行う。大学が行う教育研究の質の保証及び向上を支援するという観点から,各基準に対する適合状況について言及はしない。
委員から出された意見。「水準」の意味が学力水準やレベル認定であるとすると,少し違うのではないか。適合状況について言及しないと,事後チェック機能が低下するのではないか。評価方法,水準,基準が認証評価機関によって違うと国際的な信用性をなくすため,認証評価機関の認証に関する審査委員会で議論してほしい。
○ 永田分科会長・部会長(筑波大学長)
- 公立大学改革支援・評価研究センターから,大学の機関別認証評価機関としての認証を受けたいという申請があった
・ これについて,中央教育審議会規則第3条第2項に基づいて大学分科会に諮る
・ 具体的な審査などは,認証評価機関の認証に関する審査委員会がある
- そこで審査を行い,審査結果を待って,本分科会で最終的に議論を行う
- 申請内容について事務局から説明する
○ 石橋高等教育政策室長
- 公立大学改革支援・評価研究センターの方から認証評価機関の申請書(資料3)
・ センターの概要
- 目的
・ 公立大学の改革のための支援を行う
・ 大学の教育研究等の評価に関する調査研究活動を通じ,我が国における大学の質向上に資する
- 設立
・ 平成30年1月25日
- 主な事業
・ 資料に記載の通り
・ 評価事業の概要
- 評価の対象
・ 短期大学を除く大学
- 評価の周期
・ 7年以内ごと
- 大学評価基準(案)
・ 3つの観点を踏まえた基準に基づき評価を行う
- 基盤:法令適合性
- 水準:教育研究の水準の向上を支援
- 特色:特色ある教育研究及び内部質保証の進展を支援
・ 評価方法
- 点検評価資料に基づき,書面審査及び実地審査を行う
- 対象大学に対して大学質保証研修を実施する
- 評価点検資料の作成過程においても必要に応じて助言を行う
・ 評価結果
- 大学が行う教育研究の質の保証及び向上を支援するという観点から,各基準に対する適合状況について言及はしない
- 優れた点,改善を要する点,自己点検・評価プロセスにおける大学への助言,指導の内容を評価結果報告書に記載する
○ 有信委員(国立研究開発法人理化学研究所理事)
- ここで言う水準が,もし学力水準であるとか,レベル認定であるとすると,少し違うような気がする
・ 認証評価機関の認証
- 教育システムが大学の教育目的に合わせたAP・CP・DPで運営をされている
- それが不断に改善されるような形にシステムとしてなっているかどうかが基本的なポイント
○ 石橋高等教育政策室長
- 我々の方で伺っているのは,そういう意味ではないという認識
- 審査委員会の議論のときに明らかにしていきたい
○ 村田副分科会長(関西学院大学学長)
- 評価結果のところで,「適合状況について言及しない」とある
- 他の認証評価機関も恐らく言葉は違えども,適合・不適合があると思う
・ 本学が受けているでは,適合・不適合となっている
- 新設機関では適合・不適合を出さないというのは,事後チェック機能が低下するのではないか
○ 石橋高等教育政策室長
- 大学基準協会,大学改革支援・学位授与機構,日本高等教育評価機構では,言い方はそれぞれだが,基本的には適合・不適合・保留で判定をしている
- 今回の提案は,初めて適合状況について言及しないという形になっている
- 審査委員会の方できちんと議論していただく必要がある
○ 永田分科会長・部会長(筑波大学長)
- 日本の国内で大学の認証評価をさまざまな認証機関が行うこと自体は,多分問題はない
- しかし,認証評価機関が何種類かあり,それぞれ評価のやり方や水準,基準が違うと,国際的な信用性をなくす
- この申請書だけの問題ではなくて,認証評価機関の認証に関する審査委員会でも御議論いただけると有り難い
- 我々の3人から出た意見を伝えていただいた上で,審査委員会の審査結果を待ちたい