ホーム → 大学に関わる情報メモ → 資料1 大学入学者選抜をはじめとする高等学校教育と大学教育の円滑な接続と連携の強化のための方策について(8・28諮問)(文部科学大臣)
公開日:2012年11月1日 最終更新日:2013年2月23日
今の世の中は先が見えないので自分で考える力などを育てないといけない。そのためには初等・中等・高等教育がそれぞれ充実するとともに、お互いがうまくつながっている必要がある。とくに入試制度など高校と大学のつながりがあまりうまくいっていない。このことを考えるときには、高校・入試・大学を別々に考えるのではなく、全体で1つとして考える必要がある。以上を踏まえ、入試の改善などを行い、高校と大学がうまくつながるようにしていく。
高校と大学のつながりがどのようにうまくいっていないのか、情報を得たいと考えたためです。
本サイトの管理者橋本は京都光華女子大学に勤めています。京都光華女子大学は光華女子学園の設置する学校の1つで、他には幼稚園、小学校、中学校、高校、大学院があります。ということで、長い期間を視野に入れて教育を行えるのが強みの1つになると思います。ただし幼稚園~大学院まで揃っているというだけではなく、各段階の教育がうまくつながっていることも大切です。そのような状況の中、自分が所属するところが大学なので、高校と大学のつながりをより強めていくことに興味を持ちました。また、高大接続が大学改革実行プランで示されている内容の1つだ、ということも興味を持った理由です。
高校と大学のつながりが一般的にどのような現状になっているかを知ることは、個々の大学での取り組みを考えるときに役に立つと思います。そこで、一般的な状況・課題・対策を整理するために、中央教育審議会の高大接続特別部会で話し合われていることを読んでみることにしました。
「自分が所属する大学ではどのような高大接続の取り組みができるだろうか」と考えていたときには、無意識のうちに現状の入試制度を前提としていましたが、この資料を読んだ後は入試制度を考慮して高大接続を考えるという視点を持つことができました。
この諮問は入試制度の改善という面が強いので、個々の高大接続を考えるときの参考にしようというのは多少無理があったかもしれません。ただ高大接続の枠組みを知っておくことは役に立つと思いますので、引き続き自分なりに他の公開資料も整理してみようと思います。
- 今の世の中は先のことがなかなかわからない
- そこで自分で考える力などの育成が必要
- そのような力は初等・中等・高等教育の各段階でよい教育をして、さらにそれらが結びつくことで実現できる
- しかし、入試制度など高校と大学のつながりがあまりうまくいっていない
・ 受験競争が激しくなり過ぎたため、学力以外でも評価する入試の取り組みが進められた
・ しかし、学力を全く問わない入試を行うなど本来の趣旨とは違う使い方になっている
- 入試はこれからの時代に必要な力をつけるための後押しをするものでないといけない
- 入試はいろいろな面を評価する仕組みとなる必要がある
- これらは大学実行プランでも示している
- 高校での教育、入試、大学での教育はどれかだけが悪いのではない
- どれか一つだけを考えるのではなく、全てを一つのものとして考える必要がある
・ 高校での教育の質を保証する
・ 入試制度をよくする
・ 大学での教育の質を変える
- しかも急いで何とかしないといけない
- そこで「大学入学者選抜の改善をはじめとする高等学校教育と大学教育の円滑な接続と連携の強化のための方策について」を考えていく
- そのときに気を付ける点
・ 入試制度をよくする方法(センター試験がどうあるべきかも考える)
・ 高校での教育、入試、大学での教育を一つのものとして考えるためにはどうすればよいか、高校と大学の連携を強める方法
- これからの世の中で必要となる力を育てることが目的